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タッチ調整について
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タッチとは
タッチとは弾き具合の事です。
「鍵盤が重い・軽くてふわふわしている」・「何か、もたつく感じがする」・「すっきり鍵盤が押せない」などがありますがこれらを調整して弾きやすくして、こういった感じにさせないように調整することです。 -
調整の方法
具体的には整調と言いますが、ポイントをおさえて、更に工夫をほどこして作業するため一般的な整調とは異なります。
【整調とは】
鍵盤を押してハンマーが動いて戻るまでの動作について30項目ほどの調整過程があります。
オーバーホールの場合全工程を数回繰り返して仕上げますが、タッチ調整は部品を交換しないので主要部の調整となりますがどこをどう直すかで仕上がりが変わってくるため、見極めも含め一般調律師ではかなり難しいと言われています。 -
量産メーカーでは出来ない、1歩・2歩進んだ調整
ピアノはかなりの部品の集合体ですが、基本設計は100年も前に完成されています。
戦後メーカーもしばらくはこだわったピアノを作りましたが、次第に経済成長と共に量産型のピアノに変わっていった事は皆さん、ご存知だと思います。
「ムラセピアノメンテナンスのタッチ調整」は、量産メーカーでは出来ない、1歩、2歩進んだ調整(タッチ調整)を施し、そのピアノ本来のタッチと音質を引き出します。
年数による変化はもちろん、中古、新品であれ、良い状態で出荷されているピアノは少ないです。
これは大量生産方式の欠点です。
楽器の場合、それではおおよそのレベルにしかならず良いと言える状態ではありません。
1台、1台集中して丁寧な作業が必要です。
これを修正、調整してそのピアノ本来の楽器としての性能を高める作業がタッチ調整です。 -
量産タイプのピアノも修理によって買い替えと同じに
楽器の状態が悪ければ、他の楽器の場合、まず買い替えしかありません。
しかしピアノの場合、修理をする事により量産タイプのピアノでも明らかに良くなるのです。 買い替えする事と同じになるのです。
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ムラセピアノメンテナンスのタッチ調整
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独自のタッチ調整技術
1.ご希望・ご予算などをじっくりお伺いします
お客様のご希望、ご予算をお聞きした上で、調律師から見た本来の音、タッチとはどのようにあるべきかを御理解いただいた上で話を進めていきます。
2.それぞれに適した薬剤を使用
ポイントを押さえた調整とは別に、それぞれの部品の円滑性、 動作の具合も考慮して特殊な潤滑剤、円滑剤を使用します。
3.部品の状態から見極めを行います
整調に入る前の段階での部品の状態の見極め(アクション調整)も非常に大事です。
これが出来ていないと調整をしても半減します。この点も重視して作業致します。 -
料金と流れについて
出張修理1直接お伺いして、アクション調整、整調(タッチ調整)を行います。
【作業期間】半日~1日
【料金の目安】¥30,000~¥50,000出張修理2上記では足りない、作業が難しい場合。
アクション → 鍵盤を前もって引き取り → 工場で調整修理 → 後日(3~7日後)伺ってアクション調整、整調(タッチ調整)
【作業期間】半日~1日
【料金の目安】¥50,000~¥100,000お引取り修理出張修理では難しい場合、また更に高度な調整修理を行う場合。
ピアノを工場に入れて修理、場合によっては塗装修理も行います。
修理の間、代わりのピアノをお貸しします。(運賃は必要になります)
【作業の流れ】
ピアノ工場入荷後ピアノ部品解体 → 内部清掃 → 弦・ピン他錆び落し → フェルトクロス類交換 → アクション調整、整調、整音、調律 → 組み立て → 出荷調整。(外装塗装、クリーニングがある場合、これらの作業が間に入ります)
【作業期間】GPの場合は同額か2~3割り増し。
【料金の目安】¥80,000~¥150,000 (運送費・外装費別途)